Добрий день
ドーブルィデーニ
今回は、ウクライナ情報政策省が制作し、正式にYouTube上に公開された短編映画『ジャークユ(Дякую)』をご紹介します。タイトル Дякую の意味はウクライナ語で「ありがとう」
日本とウクライナの友好を描いた、美しく心温まる25分間の旅です。
短編映画「ジャークユ」
◆ 2017年「ウクライナにおける日本年」に制作された作品
◆ 主人公は日本人観光客
◆ 映画はウクライナ語・英語・日本語の三言語対応
25分しかない短編映画なのでサクッとみることができておすすめです。
動画の概要
Короткометражна стрічка “Дякую”, виготовлена на замовлення Міністерства інформаційної політики України, показує Україну очима японського туриста як цікаву, гостинну, самобутню країну із захопливими пейзажами та багатою історією
概要欄より
動画の概要欄はウクライナ語のみのようです。書いてあることは
ウクライナ情報政策省の委託による短編映画”Дякую”(ありがとう)は、
魅力的な風景と豊かな歴史を持つ、興味深く、親切で、独創的な国としてのウクライナを日本人観光客の目を通して描いています。
日本人観光客の目を通して描かれた作品ですので、日本人にとって見やすいと思います。
Дякую の意味
Djakuyu Japanese と邦題が付けられているように、Дякуюは Djakuyu と発音します。
意味はありがとう。(一人称)
一人称なので、『私』が感謝する時に使います。主語によって形が変わります。
タクシーに一人で乗ったら Дякую.
二人で乗って、一人が代表してありがとうを言うなら、Дякуємо.
これだけでも知っているととっても喜ばれます。
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感想(ネタバレあり)
この映画は、ワルシャワからウクライナ・キーウ(キエフ)へと向かう日本人観光客が主人公。
ウクライナを観光客の目線で描くことで、
「現地の人々の優しさ」「街の雰囲気」「地方と都市の対比」「歴史と文化」が自然と伝わってきます。
以下、映画の内容を含みますのでまた映画をご覧になっていない方はスキップしてください。
キーウエクスプレス
まず主人公はワルシャワからキーウに向かいます。たぶんキーウエクスプレスという所要時間約12-15時間(往路・復路で異なる)の列車に乗っていると思われます。
列車内のシーンでは、ロシアンティーが登場。鮮やかな色と美しい器が印象的です。列車旅は飛行機とは風情があっていいですね。
ちなみにわたしはこちらのお店でロシアンティーを頂いたことがあります。

ふらり途中下車 現実とのギャップも
その後主人公は『考えもせずに電車を降り、現地のコーヒーを一杯飲むことにした』らしいです。気持ちはとてもよくわかるけど、言葉のわからない国で考えもせずに電車を降りるってめちゃくちゃリスキー!笑
しかも、荷物を置いて行くなんてあり得ない。おそらく列車を降りたときに主人公は財布だけを持っていて、携帯をはじめ本や書類などの所持品すべてを置いてきている。で、それでもたぶん所持品はすべて回収されて本人の元へ戻っている(ような感じがする)けど、これは現実にはあり得ない。
目を離した隙に(いや、離さなくても)スマホは一瞬で盗まれる。ウクライナは映画の通りに素敵な国だけど、これだけは現実とは違うので要注意。
迷子になる主人公
ウクライナ語をわかろうとわからなかろうとお構いなしに話してくるウクライナ人店員さん。その店員さんのせいもあって、主人公は列車に戻り遅れてしまう。そしてここからストーリーが始まって行く。
これは、リアルですね。お構いなしに話かけてくるウクライナ人は本当にたくさんいます。だからこそ、基本の一言「Дякую(ありがとう)」だけでも覚えておくと会話が広がります。
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Dyakovo
その後たどり着いた場所にはDyakovoという文字がある。そこはおそらくルーマニアとの国境。いくらなんでも旅をしすぎな主人公・・。確かにルーマニアとかハンガリーっぽさが漂う景色が広がります。
ウクライナの都市部とは全然違う景色、とっても行ってみたくなります。
オデッサ
その後旅の舞台はオデッサへ。
市場のようなところを訪れている。市場でも、こちらはウクライナ語がわからないのに、そうと分かりながらもとめどなく話しかけてくるお店の人。リアルですね。
キーウ
そして無事キーウにたどり着きました。なんだこのハッピーエンド笑!
でもよかった。個人的にはキーウのシーンがもっとたくさんみたかったなぁと思いました。
まとめ
知らない国で適当に列車を降りるなんて絶対にしちゃいけない。貴重品を放置してもいけないし、市場で生モノを口にしない方が良い。
という現実的な感想は置いておいて、ウクライナに思い入れのあるわたしはたった25分で泣けてしまいました。あぁウクライナに行きたいな・・
『国旗に描かれている空と小麦の色よりもずっとずっと多くのものがある』
(主人公の台詞)
音楽とゆっくりで重さのある語り口調。温かさと豊かさの中に、どことなく漂う哀愁のようなもの。どのくらい伝わるかわからないけど、私が感じているウクライナの魅力はこの25分でもきっと多くの人に伝わるのではないかと思いました。
ウクライナのあたたかさ、美しさ、そして冒険心が詰まったジャークユ、ぜひご覧になってみてくださいね。
Дякую!
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このブログは、ウクライナ大好きアラサーが、いつかまたウクライナに行ける日を願って綴っているウクライナブログです。
映画で出てきたロシアンティーをこちらでいただきました。

キーウ観光ならこちら!いつかキーウに行ってみたいという方も、キーウが懐かしくてたまらない方も。キーウの魅力を全部まとめた記事です。
