Culture

パンと塩でお迎え|ウクライナのおもてなし

Добрий день(ドーブリ・デーニ)

ウクライナ語でこんにちは。

ウクライナで大切なお客様を歓迎する際の伝統についてのお話です。覚えておきたい印象的な内容だったので記しておきます。

パンと塩でお迎え|ウクライナのおもてなし

ウクライナでは、大切なお客様を歓迎する際、儀式としてパンと塩でお迎えするという伝統があるそうです。

なぜパンと塩?

ウクライナ パンと塩参考:キーウのスーパーのパン売り場2

 

パンと塩と聞くとお客様を歓迎するイメージと異なる気もします。
なぜパンと塩かというと、パンは小麦。ウクライナは言わずと知れた小麦大国で、パンが主食とされてきました。そして塩は人間の生命維持になくてはならない大事なもの。

 

パンと塩は人間生活を支えるとても大切なもので、大切なものをお出ししてお客様を最大限に歓迎しよう、という意味が込められているようです。
また、贅沢品がなく主食のパンと必需品の塩しかない貧しい家でも、お客様と食べ物を分かち合い、最大限にお客様をお迎えしようという気持ちも含まれているようです。

パンと塩での歓迎の仕方

パンは、伝統の刺しゅうの入った白い布の上に載せて、

Ласкаво Зaвiтaти. ようこそいらっしゃいました

と言いながらお客様に差し出します。

差し出された側はパンを小さくちぎって、パンの上にのった塩を少しつけて食べてその歓迎を受け取ります。

これは伝統的な儀式なので、必ず行われるということではないです。また大体の場合は組織などがお客様をお迎えするときにイベント的に行われることであって、例えば自宅などに個人的なお客さんを迎える時に必ずパンと塩が用意されるわけではないようです。

 

日本で言うとなんだろう?と考えてみたのですが・・歓迎のこういった儀式的食べ物は思いつかないなぁと思いました。

 

今日のウクライナ語

Добрий день. こんにちは Ласкаво Зaвiтaти. ようこそいらっしゃいました хліб パン сіль 塩

 

 

このウクライナの伝統はウクライナ人の方を自宅に招待したのちに知ったことで、あの時知っておけばよかったな〜という気持ちで書きました。他にもウクライナの記事を書いています。