Добрий день(ドーブルィデーニ!)
ウクライナ情報政策省が短編映画「ジャークユ」(ウクライナ語でありがとうの意)をオンライン上に正式に公開したとのことで、視聴してみました。
短編映画「ジャークユ」
この短編映画は2017年の「ウクライナにおける日本年」にて制作されたもので、主人公は日本人。25分しかない短編映画なのでサクッとみることができておすすめです。
ウクライナ語、英語、日本語とあるので、3ヶ国語で楽しむことができます。
動画の概要欄はウクライナ語のみのようです。
Короткометражна стрічка “Дякую”, виготовлена на замовлення Міністерства інформаційної політики України, показує Україну очима японського туриста як цікаву, гостинну, самобутню країну із захопливими пейзажами та багатою історією
概要欄より
書いてあることは
ウクライナ情報政策省の委託による短編映画”Дякую”(ありがとう)は、
魅力的な風景と豊かな歴史を持つ、興味深く、親切で、独創的な国としてのウクライナを日本人観光客の目を通して描いています。
みたいな感じかと思います。
題名のДякуюはウクライナ語でありがとう。
ウクライナ語はなかなか難しいですが、一つ覚えるならДякую!
Djakuyu Japanese と邦題が付けられているように、
Дякуюという表記で発音は Djakuyu です。
男性でも女性でも関係なく使える言葉ですが、厳密に言えばこちらが一人の時に使います。
感想(ネタバレあり)
以下、映画をみた感想になります。ネタバレを含みますのでまた映画をご覧になっていない方はスキップしてください。
キーウエクスプレス
まず主人公はワルシャワからキーウに向かっているのですね。たぶんキエフエクスプレスという所要時間約12-15時間(往路・復路で異なる)の列車かなと思います。私はワルシャワ、キーウ間はいつも飛行機だったので、列車旅も味があっていいなぁと思いました。
映画のように列車の中で本当にロシアンティーが出てくるのかなぁ。あのカップ(ポトスタカーンニク)にあの綺麗な色・・ロシアンティほどルックスにそそられる飲み物ってそうない気がします。
\今年の夏こそ海外へ/
その後主人公は『考えもせずに電車を降り、現地のコーヒーを一杯飲むことにした』らしいです。気持ちはとてもよくわかるけど、言葉のわからない国で考えもせずに電車を降りることってめちゃくちゃリスキー!笑
しかも、荷物を置いて行くなんてあり得ない。おそらく列車を降りたときに主人公は財布だけを持っていて、携帯をはじめ本や書類などの所持品すべてを置いてきている。で、それでもたぶん所持品はすべて回収されて本人の元へ戻っている(ような感じがする)けど、これは現実にはあり得ない。
目を離した隙に(いや、離さなくても)スマホは一瞬で盗まれる。ウクライナは映画の通りに素敵な国だけど、これだけは現実とは違うので要注意。
迷子になる主人公
こちらがウクライナ語をわかろうとわからなかろうとお構いなしに話してくる店員さんのせいもあって、主人公は列車に戻り遅れてしまう。そしてここからストーリーが始まって行く。この、お構いなしに話かけてくるウクライナ人は本当にたくさんいる!
おかげで私は『私はウクライナ語がわかりません』というウクライナ語を覚えたけど
そんなことをウクライナ語で言ったらもっと喜んでしまうのがウクライナ人。笑
Dyakovo
その後たどり着いた場所にはDyakovoという文字がある。それってたぶんルーマニアとの国境。いくらなんでも旅をしすぎな主人公・・笑確かにルーマニアとかハンガリーっぽさが漂う景色。
ウクライナの都市部とは全然違ってめちゃくちゃ行ってみたくなってしまった・・
\今年の夏こそ海外へ/
オデッサ
その後旅の舞台はオデッサへ。
市場のようなところを訪れている。市場でも、明らかにウクライナ語がわからないのに、そうと分かりながらもとめどなく話しかけてくるお店の人。いるいる。
キーウ
そして無事キーウにたどり着きました。なんだこのハッピーエンド笑!
でもよかった。個人的にはキーウのシーンがもっとたくさんみたかったなぁと思いました。
まとめ
知らない国で適当に列車を降りるなんて絶対にしちゃいけない。貴重品を放置してもいけないし、市場で生モノを口にしない方が良い。
という感想は置いておいて、ウクライナに思い入れのある私はたった25分で泣けてしまった・・。あぁウクライナに行きたいな・・
『国旗に描かれている空と小麦の色よりもずっとずっと多くのものがある』
(主人公の台詞)
音楽とゆっくりで重さのある語り口調。温かさと豊かさの中に、どことなく漂う哀愁のようなもの。どのくらい伝わるかわからないけど、私が感じているウクライナの魅力の表面的な部分はこの25分でもきっと多くの人に伝わるのではないかと思いました。
Дякую!
\今年の夏こそ海外へ/